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2026.05.26
「AISASって何?」「AIDMAとどう違うの?」と疑問を持つWebマーケティング担当者や中小企業の経営者に向けて、AISASの基本と活用法をわかりやすく解説します。AISASはインターネット・SNS時代に合わせて設計された購買行動モデルで、ホームページ制作やデジタル施策を考えるうえで欠かせない考え方です。この記事を読めば、AISASの各ステップの意味・AIDMAとの違い・自社サイトへの応用方法が一通り理解できます。
AISAS(アイサス)とは、消費者が商品やサービスを認知してから購入し、その体験を共有するまでの一連の行動プロセスを表したモデルです。2004年に広告代理店の電通が提唱しました。
AISAS は以下の5つの頭文字からなります。
インターネットが普及する以前は「AIDMA」という購買行動モデルが主流でした。しかし検索エンジンやSNSが生活に根づいた現代では、消費者は「気になったら自分で調べて比較し、購入後は感想をシェアする」という行動をとるようになっています。AISASはこの変化を的確に捉えたモデルです。
ポイント:AISASは「Search(検索)」と「Share(共有)」がキーワード! インターネット時代ならではの2つのステップが、従来モデルと大きく異なります。
消費者が商品・サービスの存在を初めて知る段階です。広告、SNS投稿、検索結果、口コミなど、さまざまなチャネルを通じて「認知」が生まれます。
具体例:InstagramのフィードにWebサイトリニューアルの事例が流れてきて「こんなサービスがあるんだ」と気づく。
認知した商品・サービスに対して「もっと知りたい」と感じる段階です。広告のビジュアルや見出しコピー、SNS投稿のクオリティがここでの興味喚起を左右します。
具体例:「大阪の中小企業向けに低コストでプロのホームページが作れる」というメッセージに惹かれる。
興味を持った消費者が、自分から情報を集める段階です。GoogleやYahoo!での検索、SNS内での口コミ確認、比較サイトの閲覧など、能動的な情報収集が行われます。AISASがAIDMAと最も異なる点のひとつです。
具体例:「ホームページ制作 大阪 費用」「ホームページ制作会社 比較」などで検索し、複数社のサイトを見比べる。
SEO対策がここで効く! 検索で上位に表示されるかどうかが、次のAction(購買)に直結します。検索意図に合った質の高いコンテンツを用意することが不可欠です。
情報収集で納得した消費者が、実際に問い合わせ・申し込み・購入などの行動を起こす段階です。この段階では、問い合わせフォームのUXや料金の明示、信頼性を示す事例紹介などが転換率(CVR)に影響します。
具体例:サイトを何社か比較した結果、WEB制作.comの実績ページを見て問い合わせを決断する。
購入・利用後に感想・評価をSNSや口コミサイトに投稿する段階です。この「シェア」が新たな認知を生み、別の消費者のAISASサイクルを起動させます。AISASのサイクルが連鎖することでバイラル(口コミ拡散)効果が生まれます。
具体例:ホームページをリニューアルした感想をTwitter(X)やGoogleビジネスプロフィールに投稿し、同業者が「ここに頼もうかな」と思う。
AIDMAは1920年代にアメリカで提唱された購買行動モデルで、テレビ・新聞・ラジオなどのマス広告が主流だった時代に設計されています。一方AISASはインターネット普及後の消費者行動に対応したモデルです。2つの違いを表で整理します。
| 比較項目 | AIDMA(アイドマ) | AISAS(アイサス) |
|---|---|---|
| 提唱年・提唱者 | 1920年代・ローランド・ホール | 2004年・電通 |
| ステップ | Attention → Interest → Desire → Memory → Action | Attention → Interest → Search → Action → Share |
| 主な想定チャネル | TV・新聞・ラジオ・雑誌 | Web・SNS・検索エンジン |
| 消費者の行動特性 | 受動的(広告を受け取るだけ) | 能動的(自ら調べてシェアする) |
| 情報収集ステップ | なし(Desire・Memoryが代替) | Search(自発的な検索・比較) |
| 口コミ・拡散ステップ | なし | Share(SNS・レビュー投稿) |
| 向いている用途 | マス広告・ブランディング施策 | Web施策・SEO・SNSマーケティング |
AIDMAはDesire(欲求)とMemory(記憶)を重視し、消費者の「欲しいという気持ちを育てて記憶に定着させる」プロセスを描きます。AISASでは、消費者がすでにインターネットで自発的に情報収集できる前提に立ち、いかに検索で見つけてもらい、購買後に広げてもらうかを軸に考えます。
どちらを使う? テレビCMや新聞広告が中心の施策にはAIDMAが有効です。Web広告・SEO・SNS運用が中心の施策にはAISASを使うと、消費者行動に合ったマーケティング設計ができます。
AISASの中でも特に現代マーケティングで注目されているのが、最後のステップ「Share(共有)」です。
消費者はInstagram・X(旧Twitter)・Google マップのクチコミ・Amazon のレビューなど、様々なプラットフォームで他の人の感想を参考にします。企業が発信する広告よりも、「実際に使った人の声」の方が信頼されやすいため、ShareがAttentionを生む強力なエンジンになっています。
あるユーザーのShareが、別のユーザーのAttention(認知)を生みます。そのユーザーがAISASのサイクルを経て購買・ShareするとさらにAttentionが広がります。口コミが連鎖することで、広告コストをかけずに認知を拡大できます。
Shareは好意的なものだけではありません。サービスへの不満もすぐにSNSで拡散します。そのため購買後のアフターフォロー・顧客対応の質が、ブランドイメージを守るうえで従来より重要になっています。
ポイント:「買ってもらったら終わり」ではなく「買ってもらった後にどうShareしてもらうか」を設計することが、SNS時代のマーケティングに不可欠です。
AISASの各ステップに合わせて、ホームページや施策を設計することで、効果的に見込み客を獲得できます。
内部コンテンツの充実については、入力フォーム最適化(EFO)でコンバージョンアップ|離脱を防ぐ8つの改善ポイントの記事も参考になります。
ホームページのパフォーマンスを確認するには、Google PageSpeed Insightsの使い方と読み込み速度改善のポイント【Core Web Vitals対応】も合わせてご覧ください。
まとめると:AISASの各フェーズに対して「何をどう伝えるか」を整理することが、ホームページ制作の方向性を決める出発点になります。
Q. AISASとAIDMAはどちらを使えばいいですか?
A. Web広告・SEO・SNSが中心のデジタルマーケティング施策にはAISAS、テレビCMや新聞広告などマス広告が中心の施策にはAIDMAが適しています。現代のホームページ制作・Webマーケティングではほとんどの場合AISASを基準に考えると施策を設計しやすくなります。
Q. AISASのShare(共有)を促進するにはどうすればいいですか?
A. 購入・利用後のフォローメールでGoogleビジネスプロフィールへのクチコミをお願いする、SNSシェアボタンをサイトに設置する、写真撮影や投稿をしやすいような体験設計をする、などが効果的です。まずは既存のお客様に「感想を書いてもらえますか?」と一言お願いするだけでも大きな違いが生まれます。
Q. AISASはBtoBビジネスにも使えますか?
A. 使えます。BtoB でも担当者はGoogleで情報を検索し、業界のSNSや口コミで評判を確認してから問い合わせを決めます。ただしBtoBでは意思決定に複数人が関与するため、検索(Search)フェーズに時間がかかる傾向があります。資料ダウンロードや事例集などのコンテンツを充実させることで、検討段階の見込み客をサポートできます。
Q. AISASの次に登場した新しい購買行動モデルはありますか?
A. はい、AISASの発展形としてSIPS(Sympathize・Identify・Participate・Share & Spread)やDual AISASなどが提唱されています。SNSの影響力がさらに高まった時代に対応したモデルで、「共感」から購買行動が始まる点が特徴です。ただし基本的な考え方はAISASと通じる部分が多く、まずAISASを理解することが応用の近道です。
AISASとは、デジタル時代の消費者が「認知 → 興味 → 検索 → 購買 → 共有」というプロセスをたどることを示した購買行動モデルです。
AIDMAが「広告を見て欲しいと思い記憶して買う」という受動的なプロセスを描くのに対して、AISASは「自分で調べて納得して買い、体験をシェアする」という能動的なプロセスを描いています。現代のホームページ制作やWebマーケティング施策を考えるうえで、AISASの視点は欠かせません。
まずは自社の現状がAISASのどのフェーズで課題を抱えているかを整理してみましょう。そこから必要な施策が自然と見えてきます。