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2026.05.19
「直帰率が高い=悪い」と思っていないだろうか? GA4では直帰率の定義がUA(旧アナリティクス)から大きく変わっており、正しく理解しないと誤った改善施策につながる恐れがある。この記事では、GA4での直帰率の意味・確認方法・業界別平均の目安、そして具体的な改善策7つをわかりやすく解説する。
直帰率(英語:Bounce Rate)とは、ウェブサイトを訪問したユーザーのうち、エンゲージメントが発生しないまま離脱したセッションの割合を指す指標だ。
GA4(Google Analytics 4)における「エンゲージメントが発生したセッション」とは、以下のいずれかの条件を満たしたセッションのことをいう。
つまり、GA4での直帰率は次の計算式で求められる。
GA4の直帰率(%)= 100% ─ エンゲージメント率(%)
言い換えると「1ページだけ見て10秒未満で離脱したセッションの割合」がGA4の直帰率だ。
GA4では直帰率と並んで「エンゲージメント率」という新指標が中心に据えられている。直帰率はエンゲージメント率の裏返しの値であるため、エンゲージメント率が高いほど直帰率は低くなる。
2023年7月にUniversal Analytics(UA)が終了し、GA4に完全移行した。この切り替えにともない、直帰率の定義が大きく変わった点を把握しておくことが重要だ。
| 項目 | UA(旧アナリティクス) | GA4(新アナリティクス) |
|---|---|---|
| 直帰の定義 | 1ページのみ閲覧して離脱 | エンゲージメントなしで離脱(10秒未満かつ1ページ以下) |
| 滞在時間の考慮 | なし(1ページのみなら直帰) | あり(10秒以上滞在はエンゲージメントあり) |
| 中心指標 | 直帰率 | エンゲージメント率(直帰率は補助) |
| 数値の傾向 | 同一条件でも数値が高くなりやすい | UAより低くなるケースが多い |
注意! UAとGA4の直帰率は定義が異なるため、数値を単純に比較することはできない。GA4に移行後に「直帰率が下がった」と喜んでいる場合、計算方法の違いによるものである可能性が高い。
ブログや読み物系のコンテンツでは、ユーザーが1ページだけをじっくり読んで離脱することが多い。UAではこれが「直帰」と判定されていたが、GA4では「10秒以上滞在」していればエンゲージメントありと判定されるため、直帰率の数値は改善されやすくなっている。
GA4ではデフォルトの画面に直帰率が表示されない設定になっている場合がある。以下の手順でレポートに追加しよう。
ポイント:直帰率と同時に「平均エンゲージメント時間」「セッションあたりのページビュー数」も確認すると、ページの質をより多角的に評価できる。
直帰率に「絶対的な正解」は存在しない。業種やページの種類によって、適切な水準は大きく異なる。下記の表は、海外の調査データをもとにした参考値だ。
| 業種・ページ種別 | 直帰率の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| ECサイト(商品一覧・詳細) | 36〜47% | 複数ページの回遊が前提 |
| B2Bサービスサイト | 30〜55% | 情報収集目的が多く比較的低め |
| ホームページ制作・Web制作 | 40〜60% | サービス比較でのアクセスが多い |
| ブログ・メディアサイト | 65〜90% | 1記事完結型なので高くなりやすい |
| LP(ランディングページ) | 60〜90% | 1ページ設計のため高くなるのが普通 |
| コーポレートサイト(TOPページ) | 45〜65% | 情報を探してすぐ離脱するケースも |
重要なのは、業界の平均値と自社の数値を比較することだ。同業他社よりも大幅に直帰率が高い場合は、ページに問題がある可能性が高い。
GA4時代の考え方:直帰率だけを見るのではなく、「エンゲージメント率」「平均エンゲージメント時間」「コンバージョン率」を組み合わせて評価することが重要だ。直帰率が高くてもコンバージョンが取れているなら問題ない場合もある。
直帰率が高い場合、以下のような原因が考えられる。改善施策を打つ前に、まず原因の特定が重要だ。
直帰率の原因を把握したら、次は具体的な改善施策に取り組もう。優先度の高い7つの方法を解説する。
ページの読み込み速度は直帰率に直結する重要な要素だ。1秒から3秒に遅くなるだけで直帰率は約32%増加し、5秒になると90%以上増加するというデータがある。
ユーザーはページを開いてから平均3〜5秒以内に「このページを読む価値があるか」を判断するといわれている。ファーストビュー(スクロールせずに見える範囲)で価値を明確に伝えることが重要だ。
現在、多くのサイトでモバイルユーザーが半数以上を占める。スマートフォンで快適に閲覧・操作できるかどうかが直帰率を大きく左右する。
直帰率が高い最も根本的な原因の一つが「ユーザーが求めていた情報がなかった」というミスマッチだ。流入キーワードに対して、ページのコンテンツが的確に答えているかを確認しよう。
直帰率を下げるには、ユーザーが「次のページ」に自然に遷移できる仕組みが必要だ。関連コンテンツへの内部リンクを適切に配置することで、サイト内回遊を促進できる。
CTA(Call to Action)とは、ユーザーに次のアクションを促す誘導要素のことだ。問い合わせボタン・資料ダウンロード・関連記事へのリンクなどがCTAに該当する。CTAが不明瞭だと、ユーザーは次の行動がわからず離脱してしまう。
直帰率の改善は一度の施策で完結するものではない。GA4のデータを定期的に確認しながら、PDCAサイクルを回し続けることが重要だ。
改善の優先順位:まずページ表示速度とモバイル対応を改善し、その後コンテンツの質・CTAの見直しに取り組むと、効率よく直帰率を下げられる。
Q. 直帰率と離脱率の違いはなんですか?
A. 直帰率は「1ページだけ見てエンゲージメントなしで離脱したセッションの割合」を指す。一方、離脱率は「そのページを最後に離脱した割合(複数ページを見た後に離脱した場合も含む)」だ。2ページ目以降で離脱した場合は直帰ではなく離脱にカウントされるため、両者は異なる指標となる。
Q. 直帰率はSEOに影響しますか?
A. Googleは直帰率を直接のランキング要因として公式に認めているわけではない。ただし、直帰率の高さはページの品質・ユーザー体験の低さと相関することが多いため、間接的にSEOに影響する可能性がある。ページ速度・コンテンツ品質・モバイル対応などの改善がCoreWeb Vitalsの改善にもつながり、結果としてSEO評価向上が期待できる。
Q. GA4で直帰率が0%や100%になっている場合はどうすればよいですか?
A. 0%の場合はGA4のトラッキングコードが正しく設置されていない可能性がある。100%の場合はページへのアクセス自体は少なく、かつユーザーが全員即座に離脱している状態だ。まずGA4のリアルタイムレポートでトラッキングが正常に動作しているか確認してほしい。
Q. ホームページ制作会社やWeb担当者がいない場合、改善はどこに相談すればよいですか?
A. ページ速度改善・コンテンツ改善・CTA設置など、直帰率に関わる施策は専門知識が必要な場合も多い。WEB制作.comでは、ホームページの改善相談を無料で受け付けている。お気軽にご相談いただければ、課題を整理したうえで最適な改善プランを提案する。
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